【連載】アイビューティーサロンで役立つ“個性心理學®“を活かしたビジネスコミュニケーション‐5
皆さまこんにちは、個性心理學認定講師の尾形瞳と申します。
新しい年を迎え、2025年がスタートしました。2025年は巳年ですが、正確には「乙巳(きのとみ)」の1年になります。「乙巳」は干支(えと)の一つで、十干(じっかん)の「乙(きのと)」と十二支の「巳(み)」が組み合わさったものです。60年に一度巡ってくる特別な組み合わせで、今年はその「乙巳」コンビが主役になります。そしてそれぞれの年には独自の特徴や象意(それぞれの九星が持つ意味や事象、現象、性質などのこと)が込められています。
「乙」は、植物が芽吹き、柔らかく成長する様子を象徴しており、「巳」は、蛇を表し、変化や脱皮、新しい可能性を秘めていると言われています。この2つが組み合わさる乙巳の年は、「新しいことを始める」「成長する」「変化を楽しむ」というテーマがぴったりな年になりそうです。
キーワードは、「柔軟性」と「チャレンジ精神」。
蛇のようにしなやかに、時には皮を脱ぎ捨てて新しい自分に生まれ変わるチャンスが到来かもしれません。もちろん良いことばかりではないかもしれませんが、蛇のようにしなやかに進んでいきましょう。
皆様のますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
さて、5回目となる今回は、「3分類の会話の特徴と攻略ポイント」について掘り下げていこうと思います。個性心理學をサロン経営や接客、社員教育などにお役立ていただくと幸いです。
過去のコラム
1回目:『個性心理學®についての基礎知識』
2回目:『3分類の基本的な特徴について』
3回目:『3分類の価値観(大切にしたいもの)について』
4回目:『3分類の人生観について』
自分自身の会話スタイルと相手の特徴を理解し、それに基づいた柔軟な対応を◎
会話において、自分の会話がどのような特徴を持つかを理解することは、円滑なコミュニケーションを取る上で重要です。また、相手の攻略ポイントを知ることで、お互いの気持ちの良いコミュニケーションに繋がります。
コミュニケーションは一方通行ではなく、双方向のやり取りによって成り立つものです。そのためには、自分自身の会話スタイルと相手の特徴を理解し、それに基づいた柔軟な対応が求められます。
円滑なコミュニケーションは努力によって磨かれるスキルです。ぜひ、自分と相手の特徴を意識しながら、より良い対話を目指してみてください。
『3分類の会話の特徴と攻略ポイント』
月(MOON)グループ
こじか・黒ひょう・たぬき・ひつじ
何事も人間関係が大切な「良い人チーム」:全人類の約35%
(月グループは、さらに「新月」こじか・たぬき、「満月」黒ひょう・ひつじに分かれます。)
◆ 月(MOON)グループの会話の特徴
親近感のあるコミュニケーション
「前置き・起・承・転・結」
会話の始まりは、その後の展開を左右する重要な瞬間です。月グループの人たちは、いきなり本題に入るのではなく、「前置き」によって、話の背景や状況を簡単に説明したり、軽いトピックや共通の話題を挟む傾向にあります。この前置きは、相手との心理的距離を縮めたり、リラックスした雰囲気を作り出す効果があり、特に初対面の相手や久しぶりに会う相手との会話では、こうした心遣いが信頼関係の構築や相手に好印象を与えることに繋がります。
◆ 月(MOON)グループを攻略するポイント
1. 共通の話題を楽しむ
月グループの人たちは、共通の趣味や身近な話題への関心が高いため、それらに触れることで会話が弾みやすくなります。例えば、最近見た映画や流行の話題、趣味や共通の知人についてのエピソードなど、相手との共感を生み出しやすいテーマを語ることで、深い交流へと発展する可能性が高まります。
2. 会話に「プラス1」を作る
月グループの人たちへは、ただ情報を伝えるだけではなく、「プラス1」を意識する会話が効果的です。例えば「ご多忙のところ恐れ入りますが」と書き添えるだけで、相手への配慮が伝わります。また、「おかげさまで順調に進んでおります」といった感謝の言葉を加えることで、自分だけでなく相手の貢献も認めているという姿勢を示すことができます。このような一言があるだけで、相手の印象は大きく変わります。
3. ビジネスシーンにおいて
ビジネスの場では、効率的な情報伝達が求められる一方で、月グループの人たちは人間関係の維持・構築も重要な要素だと考えています。例えば、季節の挨拶や近況報告を交えたメールは、単なる業務連絡以上の温かみを感じさせます。「秋も深まってまいりましたね」「最近いかがお過ごしでしょうか」といった文言を冒頭に挟むことで、形式的なやり取りから一歩進んだコミュニケーションが可能になります。また、月グループの上司への報告メールでは、「ご指摘いただきありがとうございます」「おかげさまで無事に完了いたしました」「先日のお話、とても参考になりました」といった感謝や報告の一言が、信頼感と評価向上につながります。
地球(EARTH)グループ
狼・猿・虎・子守熊(こあら)
地に足のついた「しっかり者チーム」:全人類の約40%
◆ 地球(EARTH)グループの会話の特徴
無駄を省いた効率的なコミュニケーション
「結・起・承・転」
情報伝達のスピードが求められる現代社会では、特に、限られた時間の中で効果的に情報を伝えるためには、話の構成や伝え方が大きな影響を与えます。地球グループの人たちは「簡潔さ」と「明確さ」を重要視し、「結論」を最初に述べる傾向があり、聞き手は話の主旨を即座に把握することができます。その次に、その結論を支える「ポイント」を順序立てて説明することで、説得力や信頼性が高まり、聞き手の記憶に残りやすくなります。
◆ 地球(EARTH)グループを攻略するポイント
1. 結論から始める
地球グループの人たちは、回りくどい言い方や建前を好まず、話の本筋がすぐにわかることを重視します。例えば、長い前置きの後に、ようやく本題が出てくるようなコミュニケーションよりも、最初に結論を述べて次に具体的なポイントを補足する形式が効果的です。このスタイルは、相手の時間を尊重しながら、自分の意図を正確に伝えることができ、相手に伝えたいことを簡潔かつ明確に伝えることを重視しています。
2. 実質的な情報提供を心がける
地球グループの人たちには、抽象的な話や個人的なエピソードよりも、数字や事実を交えた具体的な情報や内容が好まれる傾向があります。日常的な話題でも、「今日の降水確率は70%みたいですよ」といった数字や、「近所の美容院が全メニュー10%オフみたいですよ」といった具体的な情報を交えることで、興味を引きやすくなります。また、プライベートな話題に立ち入りすぎないこともポイントです。適度な距離感を保ちながら、相手が必要とする情報を提供することで印象がよくなります。
3. ビジネスシーンにおいて
地球グループの人たちは、長文のメールを苦手とすることが多いため、要点を簡潔にまとめることが重要です。例えば、地球グループの上司への連絡であれば、用件を先に提示し、箇条書きで内容を整理。その後「ご確認いただけますか」「回答を頂ければ幸いです」といった具体的な依頼で構成すると、受信者にとってわかりやすく、スムーズなやり取りが可能になります。
太陽(SUN)グループ
チータ・ライオン・ゾウ・ペガサス
常に輝いていたい「天才チーム」:全人類の約25%
◆ 太陽(SUN)グループの会話の特徴
感情や直感を起点としたコミュニケーション
「転・結・転・結・転・結・・・」
太陽グループの人たちは、感情やその瞬間の直感を大切にし、単なる情報交換以上に感情や気持ちが会話に色濃く反映する傾向があります。例えば、ある話題について語っている最中に、ふと別の関連性のあるエピソードや感覚が浮かび、それが新たな話題として自然に枝分かれすることで会話が展開していきます。その結果、新たな視点やアイデアを共有する場が生まれたりすることも多いのが特徴です。
◆ 太陽(SUN)グループを攻略するポイント
1. 共通の着地点を意識する
率直な感情表現は、相手に対して誠実さを伝えるだけでなく、自分自身の内面をさらけ出す勇気を示し、より深いレベルでの共感や理解を生み出すきっかけになります。一方で、感情や直感から気分や状況に応じて意見が変化することがあり、会話の筋道が見えにくくなる場合もあります。そのため、「ここまでの話でこういう方向性が見えてきましたね」といったように、時折共通の着地点を意識しながら会話をまとめると効果的です。
2. 視覚的かつ具体的な表現を活用する
太陽グループの人たちは、具体的で視覚的に訴える情報を好む傾向があります。そのため、アイデアや提案を伝える際には、視覚的要素を積極的に活用することが効果的です。例えばイラストや写真などの視覚的なツールは、興味を引き出したり、強い印象を与えたり、相手の理解度を高める効果があります。
また、会話に擬音語・擬態語を用いることも効果的です。具体的な言葉だけでは伝えきれないニュアンスや雰囲気を、音や感覚で補完します。聞き手にとってもイメージを瞬時に描くことができ、記憶に残りやすく、インパクトのあるメッセージを届けることが可能になります。
3. ビジネスシーンにおいて
太陽グループの人たちは、コミュニケーションにおいて即時性を重視する傾向があります。そのため、メールよりも電話を通じた直接的なやり取りを好む場合も多く、特に緊急性の高い案件や詳細な説明が求められる場面では特に大きな効果を発揮します。
電話でのやり取りには、情報伝達を超えた多くの利点があり、声のトーンやニュアンスを通じて言葉以上に相手の感情や意図を汲み取ることができます。さらに、迅速なレスポンスは双方の時間を効率的に活用することに繋がります。しかしながら相手の状況やタイミングを考慮せずに連絡を取ると、逆に信頼を損ねる可能性もあるため、適切なタイミングと簡潔なフォローを意識することがポイントです
3分類の会話の特徴はいかがでしたでしょうか。
自分の会話が周囲にどんな影響を与えているのか、そしてそれが円滑な人間関係に繋がっているのかを改めて考えてみると、無意識に選んでいるスタイルが、思わぬ壁を作っているかもしれません。自分がどのような会話の特徴を持つかを理解し、それを相手との会話でどう使うかを考えることで、さらに良い人間関係を構築することができると思います。相手の攻略法も是非生かしてみてください。
次回は「好感度を上げるアクション」です。お楽しみに。
まずは自分のキャラクターを調べてみよう
まずは自分のタイプを知り、自分以外のタイプを知ってみませんか?
何か問題や解決したいことがあったら3分類で解決できることもとても多くあります。
下記公式サイトから自分のタイプ(キャラクター)を調べてみましょう。
ページをスクロールいただくと検索システムがありますので、生年月日を入力してください。
https://www.noa-group.co.jp
尾形 瞳
個性心理學認定講師、認定カウンセラー、看護師、保健師
個性心理學では「尽くす猿」の個性を持つ
宮城大学看護学部看護学科卒業。大学では心理学のゼミに入り行動心理学や性格心理学について研究。大学卒業後は総合病院や施設、都内クリニックに勤務。現在は看護師をしながら、表参道メンタルヘルス研究所、東京都体操協会パルクール委員会などでも活動している。個性心理學認定講師、認定カウンセラーとしては、個人鑑定のほか、講座・セミナーの開催もしている。
講座、セミナー:要相談
個人鑑定:11,000円(税込)
個性心理學個性診断レポート 各種1,100円(税込)~
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