「自宅で気軽にまつげパーマができる」などと宣伝、無許可販売で逮捕
医薬部外品に定められているまつ毛パーマ用液を無許可で製造・販売したとして、兵庫県警は24日、神戸市東灘区渦森台4丁目の会社役員、山岡正敏容疑者(53)を医薬品医療機器法違反容疑で逮捕し、発表した。
県警によると、頭髪用パーマ液を「まつげパーマ液」として別の容器に移して販売していたとみられる。
生活経済課によると、山岡容疑者は昨年11~12月ごろ、製造販売に厚生労働相の許可が必要なパーマ液を含むまつ毛パーマ用品一式5セット(販売価格計約1万6千円)を無許可で製造し、県内の女性5人に販売した疑いがある。容疑を認めているという。
山岡容疑者は「内外治療院」の名称で製造販売会社を経営。同課によると、2016年1月~今年2月にこのパーマ用品一式を約11万8千セット販売し、約3億2千万円の売り上げがあった。兵庫県薬務課に昨年5月、「パーマ液で炎症を起こした」との相談があり、県警が捜査していた。
兵庫県県警は2019年6月24日、セルフで行うまつ毛パーマ液を販売したとして神戸市内の化粧品販売会社「内外治療院」の役員を薬機法違反容疑で逮捕した。
「自宅で気軽にまつげパーマができる」などと宣伝し、医薬部外品に必要な国の許可を得ずに、パーマ液などを女性5人にインターネットで販売した容疑。
警察によると、8年ほど前から毛髪用のパーマ液を小さな容器に小分けし、「まつげ用パーマセット」として販売。この3年間に限っても12万セット、約3億2,000万円を売り上げた、という。
昨年年5月に、このまつ毛用パーマを使用した女性から、「まぶたが腫れた」と兵庫県に相談があり、無許可販売が発覚した。
パーマネント用剤は、頭髪への施術を前提にした製品で、まつ毛などへの施術は理美容師でも禁止されているが、今回は医薬部外品の許可を得ずに販売した容疑での逮捕だった。
引用:朝日新聞